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サワーサップというフルーツの果肉をざるの上で水と一緒に洗うようにして漉し、コンデンスミルクを入れる。
ライムを少し絞ると酸味が出て美味しい。サワーサップはその名の通り、サワーな(酸っぱい)サップ。これに対してスイートサップというスイートな(甘い)サップもある。ジュースに使われるのはこのサワーサップで、スイートサップの方はそのまま食べる。つまりサワーサップはジュース専用の果物。そのまま食べてもけっこう美味しいが、こっちの人はまずジュースにして飲む。
サワーサップジュースはラム酒と割ると最高に美味しい。ジャマイカ産のこくのあるラム酒と手作りのサワーサップジュースで繰り広がられる晩餐会は至極の時。
生のバナナとティアマリアという名のコーヒーリキュール、ラム酒の入ったカクテル。そもそもこっちのバナナはとにかく甘みがあって美味しいのでカクテルにしても当然いける。中でもティアマリアと混ざったダーティーバナナの風味は格別。
別れた旦那とダーティーバナナのことで口喧嘩をしたことがある。
「お前は何でそんなにダーティーバナナを一気飲みするんだ?」
「だっておいしいんだもん。」
「それにしたって早すぎる。もっと味わってゆっくり飲め」
ダーティーバナナに出会って間もなかった当時は、あまりのおいしさに何度もおかわりをした。あきれた元亭主は私に「ダーティーバナナ禁止令」を突き付けた。
もう何年も前のこと。今でも私はダーティーバナナの虜だ。

ジャマイカのレストランでは必ずドリンクメニューのところに「フルーツパンチ」がある。生のバナナとパパイア、それにクラッシュアイス、シロップ、好みの果汁を入れてブレンダーにかける。自分でも簡単にお店で出されるようなおいしいフレッシュ・フルーツパンチが作れる。バナナもパパイアもジャマイカでは安い果物なのでコストもかからない。私は絞りたてのオレンジジュースやマンゴの果肉を入れたりする。オレンジジュースやグレープフルーツジュースを入れるとさっぱり系のフルーツパンチ。マンゴを入れると甘味とこくが一気に増してこってり系のフルーツパンチ。全部入れるとそれは豪華なフルーツパンチになって、またまたラム酒を入れてさらに贅沢にしたくなる。
朝、このフレッシュジュースを一気に胃の中へ流し込むと、「今日も一日がんばるぞ!」
という気分になる

そもそもラスコというのは食品会社の名前だが、脱脂粉乳で作った粉末状のこの飲み物をみなラスコと呼ぶ。それはまるであだ名のようで、ジャマイカ人がラスコを愛している証拠と言える。
飲み方は粉末状のラスコに水またはミルクを入れて混ぜるだけ。ラスコには甘くないシンプルラスコと、たっぷり砂糖の入っているおやつ系ラスコがある。おやつ系ラスコにはたくさん種類がある。バニラ、クリーミーモルト、オレンジ、バナナ、キャロット、パイナップル、パイナップルオレンジ、チェリー、イチゴ、チョコレート・・・。もしかしたらもっとあるかもしれない。ラスコ通としては全種類試しておかなければ、と一通り飲んでみたが、やっぱり私は原点に帰りバニラが一番好きだ。
小パックラスコとファミリーサイズの大パック・ラスコがある。これだけ見てもいかにラスコがジャマイカ人に愛されているかがよく分かる。

日本にいたらレッドストライプは私の好きな飲み物ではないと思う。
ジャマイカにはビールの種類が少ない。日本のように覚えきれないほどの新種ビールが次々に発売されるようなビール事情とはわけが違う。
それでもいっぱしのビール族としては飲まないわけには行かないからどうしたってこのレッドストライプを買うことになる。ラガービールだが苦味は少なく飲みやすい。
ジャマイカでは「ギネス」と言う名の黒ビールがレッドストライプと並んでよく飲まれるけれど、これは男性陣が精力が付くと言ってよく口にしている。ギネスは日本で売っている黒ビールよりもかなり苦く私などは飲めたもんじゃない。そもそも黒ビールはあまり好きではないが、同じ黒ビールなら「ドラゴン」と言う銘柄の方が比較的飲み易い。
「何でまたレッドストライプなんだ」
半ばうんざりしながら毎回手にするレッドストライプ。もう今となってはこれがビールなんだ、これしかないんだ、とあきらめて飲んでいる感がある。
私にとってはまるで腐れ縁の友達のような存在。


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